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地震なのに揺れが少ない!?免震構造の実力

1923年に起きた関東大震災から今年起きた東日本大震災まで、実に30回以上もの大地震が起きているという日本。
こうした地震の揺れから建物を守ろうと、免震構造の建物が建設されるようになってからすでに30年が経過しようとしています。
そして現在までに、ビル約2000棟・戸建て免震住宅約3000軒が建設されてきました。

大きな地震から建物を守る、免震構造の建物。
そもそも従来の建築物(耐震構造)は、地面の上に建物が建っています。
地震の揺れは地面から直接伝わるため、建物は大きく揺れます。
耐震構造の場合建物の倒壊は免れますが、激しく揺れるため家具の転倒や照明器具の落下、
設備配管の破損・ドア枠の変形・サッシの脱落、それに建物自体への亀裂などが生じる可能性があります。

その点免震構造の建物は、地面の上に免震装置がありその上に乗った状態になっています。
まるで建物が宙に浮いているような感じでしょうか。
そして地震の時は免震装置が揺れを吸収してくれるので、建物には伝わりにくくなります。
ちなみに建物には、免震装置で吸収できなかった少しの揺れが伝わるだけ。
もともと建物自体の揺れが少ないので、従来の建築物のような被害に合う可能性がグッと低くなるわけです。

ここで気になるのが、免震構造の建物に欠かせない「免震装置」。
あまり聞き慣れない言葉ですが、「アイソレータ」と「ダンバー」という2つの装置が使われています。

「アイソレータ」は建物を支えて、地震の時に建物をゆっくりと移動させるもの。
ゴムと銅板が交互に重なった「積層ゴム」、
すべり材に特別な表面処理を施した銅板を組み合わせた「すべり支承」、
ボールベアリングがレールを転がり移動する「転がり支承」などがあります。

とは言えアイソレータだけでは、いつまでも続く揺れをとめることはできません。
そこで「ダンバー」がそれを抑える働きをします。
ダンバーには鉛が変形することで揺れのエネルギーを吸収する「鉛ダンバー」、
U字の鉄が曲がることで揺れを吸収する「銅材ダンバー」、
中に入れられた作動油という液体の力で揺れを抑える「オイルダンバー」などがあります。

免震装置が必要な分、耐震構造に比べかなりのコストがかかる免震構造。
とは言え地震に対する免震構造のメリットを考えれば、決して「高い買い物」ではないはず。
逆に耐震構造で被るかもしれない被害額に比べれば、もしかしたら「安い物」かもしれません。

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