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「木造住宅は地震に弱い」は本当?

日本は言わずと知れた地震多発国で、過去の大地震においてもたくさんの建物が被害を受けてきました。
特に木造住宅は大きな被害例が多く、現在では「木造住宅は地震に弱い」という評判が定着しています。
例えば耐震を売りにしているハウスメーカーでは、展示場などで木造住宅が倒壊した時の写真と、
被害のなかった自社住宅の写真を比較したりしています。

では、本当に木造住宅は耐震に欠ける建物なのでしょうか?
もともと木造住宅は、「伝統工法(古民家造り)」を基本として建てられてきました。
例えば寺社や仏閣・五重塔など、日本古来の建物は柔構造となっていて、
地震に対し対応力のある大変優れた構造物であることが分かります。

ところが現在はこの伝統工法のままでは許可されず、伝統工法に布基礎造りと、
木材接合部に金物補強をそれぞれ義務づけています(これを「在来工法」といいます)。

では、なぜ木造住宅は耐震に欠ける建物になってしまったのでしょうか。
そもそも伝統工法は大変な手間とコストがかかるため、それが戦後の住宅ブームではネックに。
需要層に対するコストダウンから木材の寸法は小さくなり、さらに2階建てへと家造りが変化していったため、
伝統工法は在来工法へと移行していきました。

その過程で床下の断熱性能は数段アップしたものの、通気性や伝統工法の特徴であった地震に対して力が逃げていく柔構造の良さが、なくなっていったのです。
その後も材料断面は小さくなり、2階建て構造も一般的に。
さらに住宅ブームによる競争激化でよりコストダウンを実現していくうち、耐震に欠けるという結果になってしまいました。

とは言えこうした反省点を踏まえ、大地震が起きるたびに筋かい計算やアンカーボルト補強・耐力壁の強化とバランスなどが義務付けられるようになり、そして現在に至っています。

だから現在の木造住宅の耐震性は、実は大幅に向上しています。
さらに木造住宅メーカーによっては独自の工法を取り入れ、耐震強化に力を注いでいるところも。

木材は地球上の限りある資源と違い、「再生可能」な資源。
それに廃棄物としての不安もなく、最後は土へと返っていきます。
そして何より、木造住宅は日本人にとって居心地の良い空間であると言えるでしょう。
だからこそ木造住宅の耐震性がアップすることは、わたしたち日本人にとってとても喜ばしいことなのです。

また耐震補強とは話が少しズレますが、安全性を求める意味では落雷対策も必要です。
落雷対策といえば 避雷針が一般的ですが、最近ではPDCEという新しいシステムを導入しているところも増えているのだそうです。
ただ、落雷や地震といった自然災害の後には、そこからさらに火災や混乱に乗じての盗難なども起こる可能性があります。
そういった面も含めてホームセキュリティーを導入していく事が被害を防ぐ一つの策になるでしょう。

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